快適研究室33 家を建てる前に、まず考えてほしいこと

家を建てたいと思ったとき、
多くの人はまず、土地、間取り、デザイン、価格、住宅ローンなどから考え始めると思います。

もちろん、それはとても大切なことです。

どこに建てるか。
どんな間取りにするか。
どんな外観にするか。
いくらくらいで建てられるのか。

家づくりでは、考えることが本当にたくさんあります。

でも私は、家づくりで本当に大切なことは、
もう少し手前にあるのではないかと思っています。

 

それは、
その家で、毎日どんなふうに暮らしたいか。
ということです。

家は、完成した瞬間だけのものではありません。

朝起きて、顔を洗って、ごはんを食べて、仕事に行く。
家に帰って、お風呂に入って、家族と過ごして、眠る。

そんな毎日が、10年、20年、30年と続いていきます。

だからこそ、家づくりでは、
見た目や価格だけでなく、
その家で暮らす人の体が、毎日どう感じるかを考えることが大切だと思っています。

冬の朝、布団から出るのがつらくないか。
廊下や脱衣室に行くたびに、寒さで体がこわばらないか。
夏、2階に上がった瞬間にムッとしないか。
寝るときに暑すぎたり、寒すぎたりしないか。
家の中なのに、場所によって我慢していないか。

こういう小さなことは、
図面だけではなかなか見えません。

でも、実際に暮らし始めると、
毎日必ず体で感じることです。

家は、ただ雨風をしのぐ箱ではありません。

家族が休む場所であり、
体を整える場所であり、
明日また元気に動くための場所でもあります。

だから私は、家づくりを考えるときに、
まず「どんな間取りにするか」だけではなく、
「その家で、どんな空気の中で暮らしたいか」を考えてほしいと思っています。

寒さを我慢する家ではなく、
暑さに耐える家でもなく、
エアコンの風に当たり続ける家でもなく、
家の中にいるだけで、体が自然とほっとするような家。

それが、本当の意味で暮らしやすい家だと思います。

新築だから快適になる。
高気密高断熱だから安心。
省エネ住宅だから暮らしやすい。

そう思う人も多いかもしれません。

でも、家はそんなに単純ではありません。

本当に大切なのは、
その性能や設備が、暮らす人の快適さにつながっているかどうかです。

どれだけ立派な設備があっても、
どれだけ数字がよく見えても、
住む人の体が毎日つらいと感じていたら、
それは本当に快適な家とは言えないと思います。

家づくりは、完成写真のためだけにするものではありません。

住み始めてからの毎日。
寒い日も、暑い日も、疲れて帰ってきた日も、
家族が安心して過ごせるかどうか。

そこまで考えることが、
これからの家づくりには大切だと思っています。

間取りやデザインを考える前に、
一度だけ立ち止まって考えてみてください。

その家で、
毎日どんなふうに目覚めたいか。
どんなふうに帰ってきたいか。
どんなふうに眠りたいか。

家は、人生の中でとても長い時間を過ごす場所です。

だからこそ、私は、
家づくりの最初に考えてほしいのは、
「どんな家を建てるか」よりも、
「どんな毎日を過ごしたいか」

だと思っています。

加藤建築では、
見た目や数値だけではなく、
その家で暮らす人の体がどう感じるかを大切にしています。

春のように、暑くもなく寒くもない。
ただ、気持ちいい。

そんな毎日が続く家を目指して、
一棟一棟、丁寧に家づくりをしています。

 

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