快適研究室|快適の専門家って、なぜいないのでしょうか

快適研究室|快適の専門家って、なぜいないのでしょうか

快適研究室5話目です

私は前から、不思議に思っていました。

家づくりの世界には、
構造の専門家がいます。
デザインの専門家がいます。
断熱のことを語る人もいます。
気密のことを語る人もいます。
設備のことを語る人もいます。

でも、
快適そのものを専門にしている人は、
あまり聞いたことがありません。

本当は、家づくりでいちばん大事なのは、
そこなのではないかと思っています。

家は、最後は人が住むものです。
毎日そこで眠り、食事をし、休み、暮らします。

だったら本当は、
「その家が本当に快適かどうか」
がいちばん大事なはずです。

なのに世の中では、
数字は語られる。
性能も語られる。
設備も語られる。
補助金の話も語られる。

でも、
その結果として
人がどう感じるのか
本当に体が楽になるのか
毎日気持ちよく暮らせるのか
そこが後ろに回ってしまうことが少なくありません。

私はそこに、
今の家づくりの弱さがあるように思っています。

快適は、簡単な話ではありません。

温度だけでもない。
断熱だけでもない。
気密だけでもない。
除湿だけでもない。
風だけでもない。

床、壁、天井の表面温度。
湿度。
空気の流れ。
部屋ごとの温度差。
体に風が当たるかどうか。
そこで人がどう感じるか。

いろいろなものが重なって、
初めて「快適」になります。

だから難しい。
でも、難しいからこそ、
本当はそこを専門に考える人がいていいはずです。

私は、
快適はもっと家づくりの真ん中に置かれるべきだと思っています。

なぜなら、
快適があるから健康があり、
その結果として省エネにつながるからです。

順番が逆ではないと思っています。

まず快適。
その先に健康。
そして結果として省エネ。

この順番で考えないと、
人が置き去りになります。

家づくりは、
数字のためにやるものではありません。
補助金のためにやるものでもありません。

そこに住む人が、
暑さや寒さで苦しまないためにやるものだと思っています。

だから私は、
快適をもっと真正面から語りたいのです。

快適は、なんとなくの感覚ではありません。
気分の問題でもありません。
ちゃんと考え、ちゃんとつくり、ちゃんと整えていくものです。

そして私は、
そこに本当の家づくりの価値があると思っています。

快適がいちばん大事なはずなのに、快適の専門家がほとんど見えない。

私はそこに、今の家づくりの抜けがあると思っています。

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