夏、外が40度近いような厳しい日でも、
家の中がすごく快適だと、人は本当にうれしくなります。
外は暑くて苦しいのに、
家の中に入ると、ほっとする。
体がゆるんで、気持ちまで落ち着く。
「この家、いいな」
そんなふうに感じられる家があります。
しかも、快適なのに光熱費まで少ない。
そうなると、うれしさはもっと大きくなります。
実際にお客様の中にも、
外が厳しい暑さでも家の中がすごく快適で、
しかも高熱費が少なくて、本当にうれしいと言ってくれる方がいます。
ただ快適なだけではなく、
暮らしそのものが楽しくなって、
人生までハッピーになる。
そんなふうに感じてくれるんです。
面白いのは、本当に快適な家に住むと、
人はもっと知りたくなることです。
温度はどうなっているんだろう。
湿度はどうだろう。
空気はどうなんだろう。
外はこんなに暑いのに、
どうして家の中はこんなに気持ちいいんだろう。
そうやって計測器をつけて観測したくなる。
自分の家のすごさを確かめたくなる。
それくらい、快適な家は人を夢中にさせます。
そして気づくと、
その家を好きになっているんです。
帰るのが楽しみになる。
家にいる時間が心地よくなる。
守られている感じがする。
この家があってよかったと思える。
家を愛するというのは、
見た目が好きとか、新しいから好きとか、
それだけではないと思います。
ちゃんと守ってくれる。
ちゃんと休ませてくれる。
ちゃんと気持ちまで穏やかにしてくれる。
だから好きになる。
だから大切にしたくなる。
でも反対に、
夏になると家の中が暑くてたまらない家もあります。
熱がこもる。
夜になっても抜けない。
休まらない。
逃げ場がない。
家の中にいるのに、つらい。
そうなると、人はその家に対して
だんだん苦しい気持ちを持つようになります。
「話と違うじゃないか」
「こんなはずじゃなかった」
「もうこの家にいたくない」
「できれば離れたい」
そんな思いにまでなってしまうこともあります。
本当は、家だって人を守るために建てられたはずです。
なのに守れなければ、
愛されるどころか、
愛せない存在になってしまうことがある。
それはとても悲しいことだと思います。
だから僕は、家づくりは本当に大事だと思っています。
ただ建てればいいわけじゃない。
新しければいいわけでもない。
見た目が整っていればいいわけでもない。
数字だけ良ければいいわけでもない。
住んだ人がその家を好きになれるか。
帰りたくなる家になるか。
守られていると感じられるか。
この家があってよかったと思えるか。
そこまで含めて、家づくりなんだと思います。
そして、ここが自分にとってはすごく大事なんですが、
住む人に愛される家は、
作る人が先に愛していないと生まれないと僕は思っています。
僕自身、家を作っているとき、
ただ仕事として作っているわけではありません。
この家が良くなってほしい。
この家で暮らす人に幸せになってほしい。
夏も冬も守ってくれる家になってほしい。
ずっと安心して暮らせる場所になってほしい。
そんな気持ちで、考えて、悩んで、工夫して、
手をかけて作っています。
作る側の愛情なんて、
見えないものかもしれません。
言葉になりにくいものかもしれません。
でも、ないようでいて、確かにある。
そしてその見えないものが、
快適さや安心感や住み心地になって、
住んだ人の気持ちにまで表れてくるのだと思います。
だから僕は、
住んだ人に心から喜ばれて、
守られて、
安心されて、
長く大切にされて、
本当に愛される家を作りたい。
家は、ただの箱じゃない。
人の人生を包む場所です。
住む人に愛される家は、
作る人が先に愛していないと生まれない。
僕は、そう思っています。