快適研究室3話目です家づくりでは、よく数字が語られます。
断熱性能。
気密性能。
Ua値。
C値。
たしかに、どれも大事です。
でも私は、ずっと思っています。
数値が良いことと、快適であることは、同じではありません。
性能の数字が良い家でも、
夏の2階が暑いことがあります。
冬に足元が冷たいこともあります。
エアコンの風が不快なこともあります。
部屋ごとに温度差があって、落ち着かないこともあります。
それでは、どれだけ数字が良くても、本当に快適とは言えないと思うのです。
人は、数字で暮らしているわけではありません。
実際に家の中で感じているのは、暑いか寒いか、気持ちいいか落ち着かないかです。
たとえば、室温が同じでも、床や壁や天井が冷たければ寒く感じます。
逆に、家全体が穏やかに整っていれば、必要以上に暖めなくても心地よく感じます。
夏も同じです。
ただ冷たい風を当てれば快適になるわけではありません。
風が強い。
冷えすぎる。
なんとなくだるい。
それでは、本当の意味で快適とは言えません。
大事なのは、家全体がどうなっているかです。
床、壁、天井、空気、そして温度のムラ。
それらが落ち着いていて、体が無理をしなくていい状態になっているか。
そこではじめて、人は本当に快適だと感じるのだと思います。
だから私は、数字を否定したいわけではありません。
むしろ数字は大事です。
でも、数字は入口であって、答えそのものではありません。
本当に見るべきなのは、その家で体がどう感じるかです。
気持ちいいのか。
落ち着くのか。
健康につながるのか。
その結果として、省エネにもなっているのか。
そこまで見て、ようやく家の本当の価値が見えてくるのだと思います。
数値が良い家と、快適な家は同じではありません。
私はこの違いを、これからもずっと伝えていきたいと思っています。
加藤建築では、快適・健康・省エネを本気で考えた家づくりをしています。
もっと深く知りたい方は、本『呼吸する家』もぜひご覧ください。